耳鳴りの原因とは?考えられるメカニズムと多様な要因
耳鳴り(みみなり)とは、外部の音源がないにも関わらず「音が聞こえる」と感じる現象です。誰にでも一時的な耳鳴りは起こり得ますが、慢性的に続く耳鳴りは日常生活に支障を来す場合もあり、その発生頻度は人口の約1割以上に上ります【文献1】。つまり、世界人口のおよそ14%が何らかの耳鳴りを経験しており、そのうち2%以上は重度の耳鳴りに悩まされていることになります【文献1】。
しかし、耳鳴り自体は病名ではなく何らかの基礎的な原因によって生じる症状です。そのため耳鳴りが起こる背景には、多岐にわたる要因や疾患が潜んでいます。一方で、耳鳴りの原因が特定できない場合も多く、明らかな病変が見当たらない自発的な耳鳴りも存在します【文献2】。こうした原因不明の耳鳴りも含め、患者にとっては「何が原因なのか」という疑問が大きな不安要素となります。
また、耳鳴りの原因は耳そのものの疾患に限らず、全身の状態や生活習慣、さらには脳の神経活動にまで及ぶ複雑なものです。そのメカニズムも一様ではなく、耳の聴覚細胞の損傷による異常信号から、脳内の神経回路の適応的変化まで多面的に考えられます【文献3】。そのため、本記事では最新の知見に基づき、耳鳴りの原因となり得る様々な要因とその発生メカニズムについて体系的に解説します。
耳の障害や疾患による耳鳴り
耳鳴りの原因としてまず考えられるのは、耳自体の構造や機能に生じた異常です。特に内耳の有毛細胞が損傷する感音難聴(かんおんなんちょう)は耳鳴りと強く関連しており、難聴を伴う患者の約70〜90%で耳鳴りがみられるとの報告もあります【文献2】。そのため耳鳴りが生じるとき、まず耳の中で何らかの障害が起きていないかを疑うことが重要です。
耳のどの部位に異常があるかによって耳鳴りの性質や仕組みは異なります。例えば、外耳から中耳にかけて音を伝える経路に問題が生じた場合(伝音難聴)には、耳が詰まったような低音の耳鳴りが起こりがちです。一方、内耳や聴神経が障害される感音難聴では、キーンという高音の持続音が聞こえる自覚的耳鳴(じかくてきみみなり)として現れることが多くなります。
また、耳鳴りは耳の疾患を治療することで軽減・消失する場合もありますが、耳の異常が改善しても耳鳴りだけ残存するケースも少なくありません。その背景には、耳の障害によって生じた神経信号の変化が脳内に固定化し、耳が治っても脳が耳鳴りを鳴らし続けてしまうメカニズムが関与すると考えられています【文献3】。こうした理由から、耳の問題と脳の反応を切り離して考えることはできず、耳鳴りの治療には両面からのアプローチが重要です。
■1. 外耳・中耳の異常
外耳(耳の穴)や中耳(鼓膜より内側の空間)の異常は、音の伝わり方に影響を与えて耳鳴りの原因となることがあります。例えば、耳垢が詰まって外耳道が塞がると、周囲の音が遮断されてしまうため、相対的に自分の耳の中の雑音が強調されて「ゴー」という低音の耳鳴りを感じることがあります。また外耳が炎症(外耳炎)で腫れる場合も、耳が詰まったような感覚とともに耳鳴りが現れます。
一方、中耳の問題では鼓膜や耳小骨の動きが妨げられ、伝音難聴(でんおんなんちょう)による耳鳴りが生じます。中耳炎で液体が溜まったり耳管が閉塞すると、音圧の変化に伴い「ブーン」というこもった音が聞こえることがあります。さらに、中耳の骨が硬化する耳硬化症では、徐々に難聴が進行しながら高音域を中心に耳鳴りが悪化する傾向があります。
[1] 耳垢塞栓(耳あかの詰まり)
耳垢(じこう、耳あか)が外耳道に蓄積して栓のように詰まると、音の通り道が塞がり伝音難聴をきたします。その結果、外界の音が聞こえにくくなる一方で、自分の呼吸音や脈拍音など体内の音が相対的に際立ち、低い唸るような耳鳴りを感じることがあります。耳垢塞栓による耳鳴りは、耳鼻科で耳垢を除去すれば多くの場合は改善します。
- 耳垢塞栓:耳垢が外耳道を塞いで難聴を起こし、「ゴー」という低音域の耳鳴りを生じる。
- 外耳炎:外耳道の皮膚が炎症で腫れると音の伝達が悪化し、耳閉感とともに耳鳴りが現れる。
外耳の閉塞や炎症による音伝導障害があると、自分の体内雑音が強調されて耳鳴りが生じます。そのため外耳由来の耳鳴りは比較的原因が明らかで、原因を取り除けば症状改善が期待できます。
[2] 中耳炎・耳管狭窄症
中耳(鼓膜の内側の空間)に液体が溜まったり、耳管(じかん:中耳と喉をつなぐ管)がうまく開かなくなると、音の振動が内耳に十分伝わらなくなります。急性中耳炎では鼓膜の奥に膿が溜まり、鼓膜の動きが悪くなるために「ボーッ」という低音域の耳鳴りを自覚することがあります。また飛行機搭乗や急な気圧変化で耳管が一時的に閉塞すると、周囲の音が遠く感じるのと同時に耳鳴りが生じることがあります。
- 中耳炎:中耳に液体が貯留して音伝導が阻害され、「ブクブク」や「ボー」という低音の耳鳴りを感じる。
- 耳管狭窄症:急な気圧差や炎症で耳管が開かなくなると耳がこもって聞こえ、自分の声や呼吸音が響く耳鳴りが起こる。
中耳の換気障害が起きると環境音がこもってしまい、代わりに自分の体内音や低周波音が際立って聞こえます。そのため中耳炎や耳管狭窄症による耳鳴りは、原因疾患を治療すれば改善することが多いです。
[3] 耳硬化症(じこうかしょう)
耳硬化症は中耳のアブミ骨(耳小骨の一つ)が徐々に硬くなって可動性を失う病気で、若年〜中年で発症することがあります。アブミ骨が動かなくなると音振動が内耳に伝わらず、伝音難聴となります。その結果、聞こえにくい高音域の周波数を中心に「キーン」という持続音の耳鳴りが徐々に悪化する傾向があります。耳硬化症は手術(アブミ骨を人工骨に置換する手術)で聴力と耳鳴りの改善が期待できます。
- 耳硬化症:中耳のアブミ骨が硬直して動かなくなり、難聴とともに高音域の耳鳴りが徐々に進行する。
- 耳小骨の損傷:慢性中耳炎や外傷で鼓膜や耳小骨に損傷が生じても、音伝導が妨げられて耳鳴りが起こります。
中耳の骨伝導システムに異常が生じると音の伝達効率が落ち、聞こえない周波数帯の幻の音が耳鳴りとして認識されます。そのため中耳の骨の問題が原因の場合は、手術などで音伝導を回復させることで耳鳴りも軽減し得ます。
[4] 筋肉のけいれん(他覚的耳鳴)
耳周囲の筋肉がけいれんを起こすと、自分の意思とは無関係に断続的な音が鳴り続けることがあります。中耳にはアブミ骨筋や鼓膜張筋という微小な筋肉がありますが、ストレスや原因不明の要因でこれらが痙攣すると「カチカチ」「トントン」といった連続音が発生します。この音は外耳道を通じて実際に鼓膜を振動させるため、患者本人だけでなく耳に聴診器を当てた他人にも確認できる他覚的耳鳴です。
- 中耳筋のミオクローヌス:耳小骨に付着する筋肉(アブミ骨筋など)の異常収縮により、「トン」という連打音の耳鳴り(他覚的耳鳴)が起こる。
- 軟口蓋ミオクローヌス:耳管周辺の筋肉の痙攣により、「カチカチ」という規則的な音が他覚的耳鳴として聞こえることがあります。
筋肉由来の耳鳴りは実際に物理的な音が発生している点で特殊です。またしばしばストレスや疲労が誘因となります。そのため対症療法として筋弛緩薬の投与やストレス軽減で改善する場合もあり、原因筋が特定できれば外科的治療も可能です。
■2. 内耳の障害(感音難聴)
内耳(蝸牛)や聴神経が損傷される感音難聴は、慢性的な耳鳴りの最大の原因領域です【文献2】。内耳には音を感じ取る有毛細胞が存在しますが、加齢や騒音暴露、薬剤の副作用などでこれらの細胞が機能を失うと、脳に送られる聴覚信号が途絶し、その埋め合わせとして幻の音が生じると考えられています。感音難聴による耳鳴りは高音域の「キーン」「ピー」といった持続音として表れることが多く、両耳で生じる場合が一般的です。
また、内耳の障害にはさまざまな疾患が含まれ、症状の出方も異なります。例えばメニエール病では低音域の耳鳴りや耳が詰まる感じを伴い、突発性難聴では突然の片耳の耳鳴りと高度難聴が起こります。さらに騒音性難聴では慢性的な高音域の耳鳴りが生じ、老人性難聴では加齢とともに耳鳴りの頻度が高まる傾向があります。総じて、内耳の障害は耳鳴りの主要な原因であり、その詳細を理解することが重要です。
[1] 加齢性難聴(老人性難聴)
老人性難聴は、加齢によって内耳の有毛細胞が徐々に機能を失い、高音域から聴力が低下していく感音難聴です。多くの場合ゆっくりと進行し、左右両耳に生じますが、聞こえにくくなるにつれて「シーン」という高い持続音の耳鳴りが目立ってきます。高齢者で日常的に耳鳴りを訴える人は少なくなく、加齢そのものが耳鳴りの重要な危険因子とされています。
加齢性難聴による耳鳴りは根本的な治療が難しいものの、補聴器の装用によって聴力を補えば脳が静寂を感じにくくなり、耳鳴りが軽減することがあります。また日常的な騒音対策や生活習慣病の管理も内耳の老化スピードを緩やかにする上で重要です。
[2] 騒音性難聴(音響外傷)
大きな音にさらされ続けると内耳の有毛細胞が損傷し、騒音性難聴を引き起こします。工場やライブハウスなど騒音環境で長年過ごした人では、徐々に高音域の聴力が低下し、同時に高音の耳鳴りが慢性化することがあります。また、一度の爆発音や銃声といった強大音でも「キーン」という激しい耳鳴りが急性に生じ、これを音響外傷と呼びます。音響外傷の場合、耳鳴りは時間とともに軽減することもありますが、内耳の器質的損傷が残れば後遺症として持続する可能性があります。
- 慢性騒音暴露:長期間の騒音環境で高音域の有毛細胞が摩耗し、持続する高音耳鳴りと難聴を生じる。
- 急性音響外傷:爆発音など一過性の大音響で内耳がダメージを受け、直後から「ピー」という耳鳴りが起こる。
騒音による内耳障害は予防が何より重要です。耳栓や防音保護具の使用で有毛細胞へのダメージを軽減でき、耳鳴りの発症リスクを下げることが期待できます。しかし一度損傷した内耳細胞に起因する耳鳴りは根本的な治療が難しく、症状緩和を目指した対策が中心となります。
[3] メニエール病・突発性難聴
内耳の疾患として代表的なものにメニエール病と突発性難聴があります。メニエール病は内耳のリンパ液の循環異常によるもので、ぐるぐる回る回転性めまいと難聴発作を繰り返し、その発作中に耳が詰まった感じの低音の耳鳴り(ブーンという音)を生じます。一方、突発性難聴は原因不明の急性の内耳障害で、ある日突然片耳がほとんど聞こえなくなり、「ジー」「キーン」といった耳鳴りが突発的に出現します。突発性難聴では早期に治療介入することが予後改善に重要です。
- メニエール病:内耳の内リンパ液が増加して起こるめまい発作で、低音域の耳鳴りや耳閉感を反復する。
- 突発性難聴:原因不明の急激な感音難聴で、発症と同時に「ピー」という耳鳴りが片耳に生じる。早期治療が予後に影響する。
これらの内耳疾患による耳鳴りは突然出現することが多く、患者の不安も大きいものです。メニエール病では生活指導や薬物で発作頻度を減らすことが可能であり、突発性難聴ではステロイド治療によって聴力と耳鳴りの改善が期待できます。ただし両者とも内耳のダメージに起因する耳鳴りであるため、完全に消失しない例もあります。
全身的要因や生活習慣による耳鳴り
耳鳴りは耳の病気以外にも、全身の健康状態や生活習慣によって引き起こされたり悪化したりします。例えば血圧や血流の変動は耳鳴りに影響し、高血圧や動脈硬化によって耳の血管の拍動音が生じることがあります。また、一部の薬剤は内耳にダメージを与え、副作用として耳鳴りを起こすことが知られています。さらにはストレスや疲労、睡眠不足などの生活要因も耳鳴りの症状を増減させる誘因となり得ます。
全身性の要因による耳鳴りの一例が、血液循環の異常によるものです。心拍と同期して「ザーッ」という音が聞こえる拍動性の耳鳴りは、高血圧症や動脈硬化によって内耳や頭部の血管に生じた強い血流が原因となることがあります。一方、頭部の血管の奇形や血管腫瘍などがある場合も、異常な血流音が耳に伝わり耳鳴りを引き起こします。これら血管性の耳鳴りは原因病変の治療で改善が期待できます。
また、薬剤や生活習慣も耳鳴りに大きく関与します。例えばアスピリンなどの鎮痛薬を高用量で服用すると、一過性に「キーン」という耳鳴りが出現することがあります。一部の抗生物質や抗がん剤は内耳の有毛細胞を傷害し、難聴とともに耳鳴りを生じさせることが知られています。そのほか、アルコールの過剰摂取やカフェイン、ニコチン(喫煙)なども人によって耳鳴りを悪化させる要因となりえます。一方で規則正しい生活や十分な休養は症状軽減に寄与します。
■1. 血流や血管性の要因
血液の流れに関連した要因で起こる耳鳴りも存在します。特に脈拍と同期して聞こえる「拍動性耳鳴」は、内耳や頭蓋内の血管を流れる血流音が耳に伝わることで生じます。耳のすぐ近くを走る動脈・静脈の血流が乱れると、その雑音が増幅されて耳鳴りとして感じられるのです。
例えば高血圧や動脈硬化により血管内の血流が激しく渦巻く場合や、血管の奇形や腫瘍によって異常な血流路が形成された場合に、拍動性耳鳴が生じることがあります。この種の耳鳴りは原因となる循環器系の病変を治療することで、症状の改善・消失が期待できます。
[1] 高血圧・動脈硬化
血圧が高い状態が続いたり動脈硬化で血管の内腔が狭くなったりすると、血液の流れが乱流となり耳の近くで騒音を発生させます。その結果、心拍に合わせて「ドクドク」や「ザー」という音が耳鳴りとして聞こえる拍動性耳鳴が起こることがあります。高血圧症のコントロールや動脈硬化の治療・生活改善によって、こうした耳鳴りは軽減・消失する可能性があります。
- 高血圧症:血圧上昇により内耳周辺の血管に強い血流音が生じ、脈拍と同期した耳鳴りを引き起こす。
- 動脈硬化:血管の狭窄によって血液の流れが乱れ、耳周囲で発生した渦流音が「ザーッ」という耳鳴りとして感じられる。
このように血圧や血管状態の異常による耳鳴りは、原因となる全身疾患を適切に治療することで改善が見込めます。血圧管理や動脈硬化の予防は耳鳴り対策としても重要です。
[2] 血管奇形・腫瘍
頭蓋内や中耳付近の血管に奇形(異常な血管吻合)や腫瘍が存在する場合、通常とは異なる経路で血流が流れるため、拍動に伴う独特な雑音が発生します。例えば硬膜動静脈瘻(こうまくどうじょうみゃくろう)や動静脈奇形では血液がショートカットして高速に流れ、耳で「ゴー」という音が聞こえることがあります。また、中耳に発生する血管腫瘍(グロムス腫瘍)は自らの腫瘍内血流の音を増幅し、脈打つ耳鳴りを来すことがあります。
- 硬膜動静脈瘻:頭蓋内の動脈と静脈が異常交通し、乱流音が耳に伝わって拍動性耳鳴りが起こる。
- グロムス腫瘍:中耳や頸静脈球に発生する血管性の腫瘍で、自身の血流音が「ドックン」という耳鳴りとして聞こえる。
血管奇形や血管腫瘍による耳鳴りは比較的稀ですが、適切な検査によって原因が特定できれば外科的治療などで耳鳴り症状の改善が期待できます。特に拍動性の耳鳴りを自覚する場合、早めに医療機関での評価が推奨されます。
■2. 薬剤・化学物質の影響
薬物によって引き起こされる耳鳴りも知られています。代表的なのはサリチル酸系薬剤(アスピリンなど)で、高用量の服用により一過性の耳鳴りが生じることがあります。これは薬剤が内耳の代謝に影響し、一時的に聴覚神経を興奮させるためと考えられています。
また、一部の内耳毒性を持つ薬剤は、不可逆的な難聴と耳鳴りを引き起こす可能性があります。例えばアミノグリコシド系抗生物質やシスプラチンなどの抗がん剤は有毛細胞を破壊し、治療後に持続的な耳鳴りが残る場合があります。そのためこれらの薬剤を使用する際は定期的な聴力検査によるモニタリングが推奨されます。
[1] 鎮痛薬・抗炎症薬
市販の鎮痛薬や抗炎症薬(NSAIDs)の中には、高用量を服用すると耳鳴りの副作用を生じるものがあります。特にアスピリン(サリチル酸)は古くから耳鳴りとの関連が知られており、多量摂取時には高音域の「キーン」という耳鳴りや軽度の難聴が一過性に現れます。これらの耳鳴りは通常、薬の減量・中止により数日で改善します。
- アスピリン:痛み止めとして用いられるが、高容量で服用すると一時的に耳鳴り(高音の持続音)を起こすことがある。
- NSAIDs:イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬も大量投与で内耳への影響を及ぼし、耳鳴りが副作用として発現する場合がある。
鎮痛薬による耳鳴りは用量依存的であり、適切な範囲で使用すれば通常は問題ありません。万一耳鳴りが生じた場合は医師に相談し、薬剤の調整や変更を検討することが重要です。
[2] 抗生物質・抗がん剤
難治性の感染症治療に使われる一部の抗生物質や、化学療法で使用される抗がん剤には内耳への毒性が知られています。例えばストレプトマイシンに代表されるアミノグリコシド系抗生物質は内耳の有毛細胞を損傷し、治療後に高度難聴と耳鳴りが残存することがあります。同様にシスプラチンなどのプラチナ製剤も内耳にダメージを与え、投与中に耳鳴りの症状が現れるケースが報告されています。
- アミノグリコシド系抗生物質:結核などの治療に用いるストレプトマイシン等が内耳の有毛細胞を障害し、永続的な耳鳴りの原因となり得る。
- シスプラチン:固形癌の化学療法薬で、投与中に耳鳴りや難聴が副作用として出現することがある。治療後も症状が残る場合がある。
これら内耳毒性のある薬剤による耳鳴りは、深刻な場合には薬剤の変更や治療中止が検討されます。重篤な感染症や癌の治療では耳鳴り発症リスクとのバランスを考慮しつつ、必要に応じて聴力検査を行い早期に対処することが重要です。
■3. ストレスや生活習慣の要因
精神的ストレスや過労は耳鳴りの感じ方に大きな影響を及ぼします。強いストレス下では自律神経のバランスが乱れて血流や神経伝達物質の変化が生じ、その結果耳鳴りが悪化しやすくなります。また疲労が蓄積すると脳の認知的な余裕が減り、普段は無視できていた耳鳴りの音が気になり出す傾向があります。
睡眠不足や生活リズムの乱れも耳鳴りを増悪させる要因です。夜更かしや不規則な生活が続くと脳の興奮状態が高まり、耳鳴りの音に対する感受性が上がってしまいます。そのため慢性的な寝不足の状態では日中の静かな場面で耳鳴りを強く意識しやすくなります。十分な睡眠と規則正しい生活習慣を維持することは、耳鳴り症状の安定化に寄与します。
[1] 精神的ストレス・疲労
心理的なストレスや極度の疲労は耳鳴りの症状を悪化させやすいことが知られています。ストレスにさらされると交感神経が優位となり、血圧上昇や筋緊張など身体が覚醒する方向に働きます。その影響で耳鳴りへの感受性が高まり、普段より大きく耳鳴りを感じてしまうことがあります。疲労も同様に、脳の情報処理能力が低下して耳鳴りの音を遮断しにくくなるため、休養不足のときには耳鳴りが気になりがちです。
- 精神的ストレス:過度な緊張状態が自律神経を乱し、耳鳴りの知覚を増強させる。
- 過労:体力・気力の消耗により脳の余裕がなくなり、耳鳴りを無視できず意識してしまいやすくなる。
ストレスや疲労による耳鳴り悪化を防ぐには、適度な休息とリラクゼーションが不可欠です。ストレッサーから距離を置いたり趣味に没頭したりして心身を解放することで、耳鳴りへの過度な集中を緩和できます。
[2] 睡眠不足・生活リズムの乱れ
慢性的な睡眠不足や昼夜逆転の生活は、耳鳴りを感じやすくする大きな要因です。睡眠不足が続くと脳の疲労回復が不十分となり、聴覚フィルター機能も低下してしまいます。夜更かしなど生活リズムが乱れる習慣も自律神経を介して聴覚過敏を引き起こし、普段は気にならない耳鳴りが強く意識されるようになります。
- 睡眠不足:寝不足の状態が続くと脳の感覚抑制力が落ち、耳鳴りの音が四六時中気になりやすくなる。
- 生活リズム乱れ:不規則な生活は自律神経のバランスを崩し、耳鳴り症状の増悪や睡眠の質低下を招く。
十分な睡眠と規則正しい生活習慣を維持することは、耳鳴り対策の基本です。生活リズムを整えることで自律神経が安定し、脳が耳鳴りを自然に無視できるよう環境を整えられます。
[3] 顎関節や首の筋緊張
顎関節症や首筋のこりなど、頭頸部の筋肉や関節の問題も耳鳴りに影響を与える場合があります。顎関節周囲の筋肉が緊張すると、一部の神経経路(脳幹の蝸牛核に入力する三叉神経系)を介して聴覚情報処理に干渉し、耳鳴りを引き起こすことがあります。また、首や肩のこりによる血行不良や神経圧迫も、耳への信号伝達を変調させ症状を悪化させる可能性があります。
- 顎関節症:顎の関節や咀嚼筋の異常緊張が三叉神経を介して聴覚系に影響し、「ジジジ」という耳鳴りを誘発することがある。
- 頸部筋緊張:首や肩の筋肉がこり固まると内耳の血流低下や神経刺激過多を生じ、耳鳴りの悪化因子となり得る。
こうした身体的要因による耳鳴りは、筋肉の緊張をほぐしたり姿勢を改善したりするリハビリ的アプローチで症状が軽減する場合があります。顎関節や頸部の治療を通じて耳鳴りが改善した例も報告されており、必要に応じて整形外科的・歯科的な対応も検討されます。
脳と神経における耳鳴り発生メカニズム
耳鳴りは、耳の障害だけでなく脳内の神経活動の変化とも深く関係しています。もともと耳鳴りは「本当は存在しない音」を脳が知覚している状態であり、外部からの入力信号が無いにも関わらず聴覚系が興奮している現象です。つまり、耳が原因で聴力低下が起きても、その影響を受けた脳内の聴覚神経ネットワークが適応的に変化し、結果として耳鳴りが生じる可能性が指摘されています【文献3】。
この脳内メカニズムは複数の要素から成ります。第一に、聴覚信号が減った際に脳が感度を上げて補おうとする「中枢増幅(セントラルゲイン)」機構が働くことです【文献3】。本来は小さな音を聞き逃さないための適応ですが、聴覚入力が著しく低下するとノイズまでも拾い上げ、耳鳴りとして認識してしまいます。第二に、脳内の神経ネットワークの抑制バランスが崩れることが挙げられます。興奮性の神経活動を制御するブレーキ役が弱まると、一部のニューロンが暴走して継続的な異常信号(耳鳴り)を発し続ける可能性があります。
さらに、脳の可塑性による聴覚野の再編成や、感覚間のクロストークも耳鳴り発生に寄与します。例えば難聴で入力が失われた周波数帯域では、大脳皮質聴覚野の地図が変容し、隣接する周波数の領域が侵入して過敏な反応を示すことが知られています【文献3】。また、顎関節や首の刺激で耳鳴りの音が変化する例があるように、聴覚以外の体性感覚系からの神経入力が聴覚路に影響して雑音を生み出すケースも報告されています。これら複合的な脳神経の仕組みにより、一度生じた耳鳴りが脳内で維持・増幅されていると考えられます。
■1. 聴覚入力の低下と過剰補正
聴力が低下すると、脳の聴覚系は不足した入力を補おうと感度を上げる現象が知られています。これを中枢増幅(セントラルゲイン)と呼び、例えば静かな環境で耳を澄ますと小さな音も聞こえるように感じるのは、この仕組みが働いているためです。難聴ではその程度が過剰になり、脳が自発的な神経雑音までも「音」として拾い始めます。
その結果、本来は無音であるはずの状況でも、脳内ではあたかも聴覚信号が入ってきているかのような錯覚が生まれます。言わば、脳が耳の代わりに「音を作り出してしまう」状態であり、これが耳鳴りの正体の一つと考えられます。実際、片側の聴力を失った動物実験では、脳幹のニューロン活動が反対側と比べ著しく亢進することが確認されており【文献3】、聴覚入力の欠如に対する脳の過剰反応が耳鳴りの発生に寄与していると示唆されています。
[1] 中枢増幅(セントラルゲイン)仮説
脳が聴覚入力の減少を感知すると、全体的な感度(ゲイン)を自動的に上げる現象が起こります。これは聴覚系に備わった適応機構で、本来は小さな音信号をも見逃さないようにするためのものです。しかし、聴覚入力が極端に少なくなるとこの補正が行き過ぎてしまい、神経系の背景ノイズまでも聞こえるようになります。
- 補償的な感度上昇:難聴に際し脳は聴覚信号を増幅して不足分を補おうとする。
- 過剰なゲイン:感度上昇が行き過ぎると微小な神経活動までも音として知覚され耳鳴りとなる。
セントラルゲイン仮説は、耳鳴りが内耳の問題だけでなく脳の適応的な反応によって生じることを示す重要な考え方です。この仕組みにより、耳からの入力が乏しい状況下でも脳が自ら音を生成し、主観的な耳鳴りを感じさせると説明できます。
[2] 脳内ノイズの知覚
聴覚系の過剰な感度調節によって、脳内の背景ノイズがあたかも外界の音のように認識されると、幻聴ではない「幻の音」が聞こえる状態となります。これは外部からの刺激が無いにも関わらず、脳自体が音の発生源になってしまった状況です。言い換えれば、耳鳴りとは脳が作り出した主観的な音響体験と捉えることができます。
- 無刺激での音知覚:外部音が無いのに、脳が内部ノイズを音として感じてしまう。
- 脳が音源化:耳鳴りは脳自身が作り出した音響信号であり、幻覚ではなく生理学的現象である。
脳内で発生したノイズが知覚される結果、人は実在しない音を聞いている状態になります。そして耳鳴りがしばしば「脳の病」と称されるのは、音の実体が耳ではなく脳内活動に由来するためです。
■2. 神経過敏性と異常興奮
耳鳴りでは、聴覚経路における興奮と抑制のバランス異常も認められます。通常、脳内には不要な信号を抑え込む抑制性の神経回路がありますが、難聴などで入力が減るとこの抑制系が弱まり、ブレーキの利かなくなったニューロンが暴発的に活動することがあります。その結果、実際の音刺激がなくとも一部の神経集団が持続的に興奮し続け、耳鳴りの原因となり得るのです。
さらに、耳鳴り患者では神経活動の同期性の異常も報告されています。多くのニューロンが一斉に同じリズムで発火する同期現象が起こると、脳はそれを明瞭な信号として検出しやすくなります。例えば、聴覚野における特定周波数の神経振動が過剰に同期すると、その周波数に対応する持続音として耳鳴りを知覚する可能性があります【文献3】。このような異常同期は脳波検査でも確認されており、耳鳴りの音色や大きさと関係することが示唆されています。
[1] 抑制機構の低下
脳内の抑制性神経伝達(主にGABA作動性)の働きが低下すると、興奮性のニューロンを制御できなくなります。これは難聴などで入力信号が減った際に生じる二次的な変化で、普段は抑えられている神経活動が解放されて暴走し、ノイズとして検知されるようになります。
- 抑制ニューロンの機能低下:聴覚系のブレーキ役である抑制性神経が弱まる。
- 過剰な発火活動:抑制が外れた一部の神経細胞が継続的に興奮し耳鳴りの信号を発し続ける。
抑制機構の低下は耳鳴りの神経回路におけるブレーキ喪失と考えられます。その結果、ごく一部のニューロン群が制御不能となり、実際の刺激が無いにもかかわらず電気信号を垂れ流すことで耳鳴りの音を生み出してしまうのです。
[2] 異常な神経同期
通常、聴覚系のニューロンはそれぞれバラバラに信号をやり取りしていますが、耳鳴りでは多数のニューロンが異常に同期して活動することが示唆されています。同時に大勢のニューロンが電気的に振動すると、そのリズムが一つの明瞭な音として脳に認識されやすくなります。いわばオーケストラで多数の楽器が同じメロディを奏でるように、脳内のニューロンが一斉に特定周波数で発火すると耳鳴りのトーンが形作られるのです。
- 脳内での同期現象:多数の聴覚ニューロンが同調して発火し、一つの音響信号として知覚される。
- 脳波の異常:耳鳴り患者では聴覚野で特定周波数帯の脳波活動(ガンマ波など)が強まっており、神経同期との関連が研究されている。
神経の異常同期は耳鳴りの音質や大きさを規定する要因と考えられ、近年の研究で注目されています。このメカニズムの解明は耳鳴り治療の新たな方向性を示唆しています。
■3. 脳内ネットワークと情動の関与
耳鳴りの感じ方には、聴覚以外の脳内ネットワークも深く影響します。特に情動やストレスを司る辺縁系(扁桃体や海馬など)は耳鳴りの音に対する脳の反応を増幅させる役割を持ちます。耳鳴りを「不快」「危険」と捉えると扁桃体が活性化し、自律神経を介して体が緊張状態になり、結果として耳鳴りの音が一層大きく感じられる悪循環に陥ります。
また、注意や認知を司る前頭前野などのネットワークも関与しています。通常、脳は無意味な音を背景雑音として無視するフィルター機能がありますが、耳鳴りに意識が集中するとこのフィルターが働かなくなります。そのため常に耳鳴りの音ばかりに注意が向いてしまい、余計に気になってストレスが増すという負の連鎖が生じます。睡眠不足や不安・抑うつ状態ではこのフィルター機能がさらに低下し、耳鳴りがより強く意識される傾向があります。
[1] 扁桃体と情動反応
扁桃体は恐怖や不安といった情動を司る脳の部位で、耳鳴りの音に対する感情的な評価に関与します。耳鳴りを「つらい」「危険かもしれない」と感じると扁桃体が過敏に反応し、ストレスホルモンの分泌や交感神経の緊張を引き起こします。これにより心拍数や血圧が上昇し、全身が覚醒状態になるため、さらに耳鳴りに注意が向いてしまい症状が悪化するという悪循環が生まれます。
- 脅威判断:耳鳴りの音を脳が危険なものと見なすとストレス反応が誘発される。
- 悪循環:ストレス反応で耳鳴りへの感度が高まり、より不快に感じてさらにストレスが増す。
扁桃体の関与によって耳鳴りは単なる音以上の苦痛となり得ます。しかし逆に言えば、耳鳴りを脅威と捉えずリラックスした状態を保つことができれば、扁桃体の過剰反応を鎮めて耳鳴りの主観的な大きさを和らげる一助となります。
[2] 注意フィルターの不全
人間の脳には不必要な音を無意識に遮断する「聴覚フィルター」が備わっています。しかし耳鳴りに注意が集中してしまうと、このフィルター機能が十分に働かなくなります。四六時中耳鳴りの音ばかり意識してしまう状態では、脳はますます耳鳴り信号を重要だとみなしてしまい、音を消せない悪循環に陥ります。
- 選択的注意の偏り:耳鳴り以外の音より耳鳴りに意識が向くと脳はフィルタリングをやめてしまう。
- 慢性的な覚醒状態:耳鳴りに注意を奪われ交感神経が高ぶることで睡眠障害や不安が生じ、さらに耳鳴りが気になる。
注意フィルターの不全は、耳鳴りの「気になり度」を高める主要因です。逆に、意識的に別の作業に集中したり心身をリラックスさせたりすることで耳鳴りへの注意をそらし、症状を軽減できる場合があります。習慣的に耳鳴りを気にしない訓練は、この注意の偏りを修正する上で有効です。
全体のまとめ
耳鳴りの原因は実に多岐にわたり、耳そのものの疾患から全身の状態、さらには脳内の神経活動の変化まで様々です。中でも最も基本的な要因は聴覚の障害であり、難聴に伴う耳鳴りが非常に多いことが知られています【文献2】。しかし、耳鳴りの発生には複数の要因が重なる場合も多く、たとえ耳の疾患が見当たらなくてもストレスや血行状態などによって症状が増悪することがあります。逆に言えば、耳鳴りを理解するには耳・身体・心の三つの側面から原因を探る包括的な視点が重要です。
耳鳴りは「耳で起きる現象」であると同時に「脳で作られる音」でもあります。つまり内耳の有毛細胞が損傷して送られる信号が減ると、その不足を補おうとして脳が過敏になり、結果的に実在しない音を聞いてしまうのです【文献3】。このように一度生じた耳鳴りは、たとえ耳の異常が治癒しても脳内ネットワークの変化によって持続・増幅し得ます。そのため耳鳴りの治療や対策を考える際には、耳へのアプローチ(原因疾患の治療や聴力補償)と脳へのアプローチ(認知行動療法などによる神経反応の調整)の双方が求められます。
耳鳴りの大半は生命に直結する危険な症状ではありませんが、その持続する音は本人にとって大きな苦痛となり得ます。一方で、耳鳴りの裏に隠れた原因を知ることは不安の軽減につながります。例えば片側の耳鳴りではごく稀に聴神経腫瘍などの重大な病気が潜んでいる可能性があるため、専門医による検査で原因を特定し、必要なら治療することが重要です【文献2】。また、明確な原因が分からない場合でも、耳鳴り自体は難聴や脳の適応現象によって説明できるため、そのメカニズムを正しく理解することで「原因不明」という不安を和らげる一助になります。
耳鳴りは古くから多くの人々を悩ませてきた症状であり、その原因解明と克服に向けた研究は現在も進められています。幸い、近年の知見によって耳鳴りの発生メカニズムや悪化要因について理解が深まりつつあります。そのため適切な対策を組み合わせることで耳鳴りの症状を緩和できるケースも増えてきました。耳鳴りに悩む場合には、一人で抱え込まずに専門医に相談し、自身の耳鳴りの原因や特徴を把握することが肝要です。原因に応じた治療や投薬、脳が耳鳴りに順応できるよう支援するリハビリなど、長期的な視点で症状と向き合うことで日常生活への支障を最小限に抑えられる可能性があります。
専門用語一覧
- 自覚的耳鳴(じかくてきみみなり):本人にしか聞こえない耳鳴り。多くは難聴に伴って生じ、通常「耳鳴り」と言えばこちらを指す。
- 他覚的耳鳴(たかくてきみみなり):患者以外にも確認できる実際の音が伴う耳鳴り(例:筋肉のけいれんによるクリック音)。
- 伝音難聴(でんおんなんちょう):外耳・中耳の音伝導系の障害による難聴。音の伝わりが悪くなるタイプの難聴。
- 感音難聴(かんおんなんちょう):内耳(蝸牛)や聴神経の障害による難聴。音の感じ取り自体が損なわれるタイプの難聴。
- 耳硬化症(じこうかしょう):中耳のアブミ骨が硬直して振動しなくなる病気。進行性の伝音難聴と耳鳴りを起こす。
- 聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう):内耳から脳に通じる聴神経にできる良性腫瘍。片側性の難聴・耳鳴りが徐々に進行する。
- メニエール病:内耳の内リンパ液の異常により、発作性のめまい・難聴・耳鳴りを繰り返すことが特徴の疾患。
- 突発性難聴(とっぱつせいなんちょう):突如発症する原因不明の感音難聴。片耳の高度難聴と強い耳鳴りが急に起こる。
- 耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう):中耳と咽頭をつなぐ耳管がうまく開閉できない状態。こもった耳鳴りや耳閉感の原因となる。
- 蝸牛(かぎゅう、英語:Cochlea):内耳にある渦巻き状の形をした器官。音の振動を感じ取る有毛細胞が並ぶ感覚器官。
- 有毛細胞(ゆうもうさいぼう):蝸牛の内部にある感覚細胞。毛状の突起で音の振動を電気信号に変換する。
- セントラルゲイン(中枢増幅):脳が聴覚入力の減少に対して感度を上げる適応現象。耳鳴り発生メカニズムの一つと考えられる。
参考文献一覧
- Jarach CM, Lugo A, Scala M, van den Brandt PA, Cederroth CR, Odone A, et al. Global Prevalence and Incidence of Tinnitus: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Neurol. 2022;79(9):888-900.
- Baguley D, McFerran D, Hall D. Tinnitus. Lancet. 2013;382(9904):1600-1607.
- Langguth B, Kreuzer PM, Kleinjung T, De Ridder D. Tinnitus: causes and clinical management. Lancet Neurol. 2013;12(9):920-930.
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執筆者
■博士(工学)中濵数理
- 由風BIOメディカル株式会社 代表取締役社長
- 沖縄再生医療センター:センター長
- 一般社団法人日本スキンケア協会:顧問
- 日本再生医療学会:正会員
- 特定非営利活動法人日本免疫学会:正会員
- 日本バイオマテリアル学会:正会員
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