バイオマテリアル事業部
マテリアルサイエンスの生物医学分野における新たな価値を創造し、広く社会に貢献することを目指しています。特に「化成品の研究開発、試作合成、製造販売の分野」では、品質管理の国際標準であるISO9001の品質マネジメントシステムを取得しており、高品質な製品を安定してお客様にご提供します。
当社では、機能性材料の試作合成や受託製造だけでなく、研究開発支援(受託開発)、材料分析(前処理のみの受託を含む)、共同研究もお受けしています。また、再生医療関連の研究開発にも対応しています。
当社のバイオマテリアル事業にご興味を持っていただける企業様、研究機関様は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
■バイオマテリアルとは
バイオマテリアル(生体材料)とは、医療や生物学の分野で利用される、生体内で機能を果たすために設計された材料のことです。これらは人体や他の生物体と直接的に相互作用を行い、治療、診断、生体の機能の改善や模倣を目的として使用されます。事例として、人工関節、歯科インプラント、心臓ペースメーカー、生体適合性が高い皮膚や血管の代替品などが挙げられます。
バイオマテリアルは、その用途に応じて様々な素材から作られます。金属、セラミック、高分子材料、自然由来の生物材料などが使用され、これらは体内で特定の生物学的反応を引き起こすことなく、あるいは望ましい反応を促進するように設計されます。バイオマテリアルの研究開発は、材料科学、生物学、医学、工学など複数の分野の知識と技術が組み合わさってはじめて大きく進捗します。
■コアコンピタンス
当社のコアコンピタンスは、機能性ナノ粒子設計と機能性高分子設計にあります。これらは、医療用途だけでなく、さまざまな工業製品においても革新をもたらす可能性を秘めております。特に、機能性ナノ粒子は、その高い表面積と独自の物理的・化学的性質により、新しいバイオセンシング技術を構築していく際に、極めて重要な役割を果たします。
■製品化プロセス
顧客との緊密なコミュニケーションを通じて、その要望に応じカスタマイズされたナノ粒子や機能性高分子の机上設計から始めます。原理検証から試作、規格決定、スケールアップ、マストライアル、そして製造販売に至るまで、一貫したプロセスのもとで製品化を進めています。
当社では、机上設計フェーズの研究開発をDA Pahse、原理検証フェーズの研究開発をDB Pahse、試作・規格決定フェーズの研究開発をDC Pahse、スケールアップフェーズの研究開発をDE Pahse、マストライアルフェーズをMT Pahseと定義し、各フェーズに明確な基準と審議体を設けることで後戻りのない研究開発を実現しています。
これら製品化プロセスは何れもISO9001に準拠しており、国際基準に則った品質管理体制のもと、当社の沖縄第一研究所(沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター105)と沖縄第一工場(沖縄バイオ産業振興センター213)の二拠点で実装しています。
■製品・サービスの提供
当社は、顧客のニーズに応じた製品・サービス提供に努めています。オーダーメイドのナノ粒子や機能性高分子、機能性モノマーの設計・合成にも対応しており、研究開発の初期段階から顧客と密接に連携を取り、適切なソリューションを提供します。
■化学合成に係るソリューション
- 機能性ナノ粒子
- 機能性高分子
- 機能性モノマー etc.
■材料分析に係るソリューション
■前処理技術に係るソリューション
- オスニウムコーティング
- カーボンコーティング(FIB保護膜など)
- その他薄膜形成 etc.
■再生医療関連のソリューション
- 成長因子等の抽出・同定・定量
- 各種試験のバリデーション
- 新規培養プロトコルの作成 etc.
■コンサルティング関連のソリューション
- 製品化プロセスの構築
- 知的財産戦略の伴走
- 技術指導 etc.
■SDGs:持続可能な社会への責任
環境への影響を考慮した持続可能な研究開発・化学合成品の製造を実現するための体制構築とインフラ整備にも注力しています。資源の有効活用、廃棄物の削減、排気・廃液処理の徹底、エネルギー効率の向上を図りながら、革新的なバイオマテリアルを創出します。
■事業の展望
当社では、持続的な研究開発を通じて、医療や工業の分野で社会貢献を果たすことを目指しています。先進的な技術の開発と品質へのこだわりを武器に、バイオマテリアルの可能性を広げてまいります。
お客様に信頼されるパートナーとして、当社は、常に質の高い製品とサービスを追求いく所存です。
■品質方針
■宣言
当社は、バイオマテリアル事業において、顧客の要求に応えることを基本方針とし、常に高品質な製品とサービスの提供に努めます。
- クレームや納期遅延を防ぐための取り組みを強化し、すべてのプロセスで円滑な運営を図ります。
- 年度ごとの品質目標を明確に設定し、その達成に向けて計画的に実行します。
- 品質マネジメントシステムの有効性と適用性を確保するため、継続的な改善活動を進めてまいります。
2024年6月1日
由風BIOメディカル株式会社
代表取締役社長・CTO 博士(工学)中濵数理